Editorial
学校・教育 / 学校生活
新学期・進級前に家庭で整えておきたいこと|生活リズム・持ち物・連絡方法を早めに確認しよう
新学期や進級前は、持ち物だけでなく生活リズム、朝の準備、学校からの連絡方法、子どもの不安なども確認しておくと安心です。家庭で早めに整えておきたいポイントを整理します。

新学期・進級前に家庭で整えておきたいこと
新学期や進級が近づくと、
「必要な持ち物はそろったかな」
「朝ちゃんと起きられるかな」
「新しいクラスになじめるかな」
と、子どもも保護者も少し落ち着かない時期があります。
準備というと、
• 文房具
• 制服
• 上履き
• 教科書
• 名前書き
などの物を思い浮かべがちです。
でも、実際には生活リズムや朝の流れ、学校との連絡方法、子どもの気持ちまで含めて整えておくことが大切です。
文部科学省は、十分な睡眠、朝食、適度な運動などを含む規則正しい生活習慣づくりを「早寝早起き朝ごはん」運動として推進しています。新学期前は、長期休暇などで崩れた生活リズムを戻すよいタイミングでもあります。
1.まずは起きる時間を戻す
新学期前に最初に整えたいのは、朝の起床時間です。
長期休暇中は、
• 夜更かし
• 朝寝坊
• 朝食が遅い
• 昼寝が長い
• ゲームや動画の時間が増える
など、生活時間が後ろへずれやすくなります。
文部科学省は、毎日ほぼ同じ時刻に寝起きすることや、朝食を取ることを、子どもの基本的生活習慣として重視しています。令和7年度全国学力・学習状況調査でも、就寝・起床リズムや朝食摂取と平均正答率との間に関連がみられています。
RaiFamからのポイント
前日だけ早く寝かせるより、
数日前から少しずつ学校時間へ戻す
方が無理がありません。
例えば、
• 起床時間を30分ずつ早める
• 朝食時間を学校日の時間へ戻す
• 夜のスマホ・ゲーム終了時刻を早める
などから始められます。
2.朝の流れを一度やってみる
新学期初日の朝に、
「どこに置いた?」
「まだ着替えてない!」
「水筒忘れた!」
となることがあります。
そこで、始業日前に一度、
起床
↓
着替え
↓
朝食
↓
歯磨き
↓
持ち物確認
↓
出発
という流れを実際にやってみます。
確認したいこと
• 起床から出発まで何分必要か
• 朝食に何分かかるか
• 子どもが自分で準備できる範囲
• 保護者が手伝う必要がある部分
• 忘れやすい物
などです。
3.持ち物は「全部そろっているか」より「置き場所」を決める
学用品を買いそろえても、
「朝どこにあるか分からない」
状態では毎日の負担になります。
例えば、
• ランドセル
• 上履き
• 水筒
• ハンカチ
• 給食袋
• 体操服
• 提出物
の置き場所を決めておきます。
家庭でできる工夫
• 学用品を1か所へまとめる
• 翌日の持ち物を前夜に置く
• 提出物専用の場所を作る
• 玄関近くに忘れ物置き場を作る
などです。
4.名前やサイズも確認する
進級では、去年使っていた物をそのまま使うこともあります。
ただし、
• 上履き
• 体育館シューズ
• 体操服
• 帽子
• 防災頭巾
• 制服
• ランドセル周辺用品
などは、子どもの成長でサイズが合わなくなっている場合があります。
特に確認
• 靴がきつくない
• 制服の丈
• 帽子サイズ
• 名前が消えていない
• 学年・クラス表記が必要か
です。
5.学校からの連絡方法を確認する
最近は学校からの連絡方法も多様です。
• 紙のお便り
• メール
• 学校アプリ
• Webサイト
• 一斉配信
• 欠席連絡システム
などがあります。
進級・入学のタイミングで、
• ログインできるか
• パスワード
• 登録メール
• 通知が届くか
• 欠席連絡方法
• 緊急時の連絡先
を確認しておきます。
RaiFamからのポイント
「登録したはず」で終わらず、実際にログインできるかまで確認しておくと安心です。
6.緊急時の連絡先も見直す
年度が変わると、
• 保護者の勤務先
• 電話番号
• 緊急連絡先
• お迎えできる人
が変わっていることがあります。
学校へ提出する情報だけでなく、家庭内でも、
誰が迎えに行くか
誰に連絡するか
を確認します。
特に、
• 災害
• 警報
• 急な発熱
• 学校閉鎖
などの場合、誰が対応できるかを決めておくと安心です。
7.通学路をもう一度確認する
進級したからといって、交通安全上の注意がなくなるわけではありません。
特に新学期は、
• 新しい通学班
• 新しい集合場所
• 道路工事
• 横断歩道
• 車の出入り
など、前年と状況が変わっていることがあります。
一緒に確認したい場所
• 信号
• 一時停止
• 見通しの悪い交差点
• 駐車場出入口
• 狭い歩道
• 自転車が多い場所
です。
小学生だけでなく、中高生の自転車通学でも交通ルールの再確認は有効です。
8.「新しい環境が楽しみ」とは限らない
進級や入学は、大人にとっては前向きな出来事に見えます。
でも子どもにとっては、
• クラス替え
• 新しい先生
• 新しい友達
• 勉強内容の変化
• 部活動
• 教室の変化
など、不安が増える時期でもあります。
「楽しみだね」と言われても、
実は不安
という子どももいます。
家庭で聞いてみる
• 楽しみなこと
• 心配なこと
• 分からないこと
• 嫌だと思っていること
を聞いてみます。
無理にポジティブにさせず、
「そう感じてるんだね」
と一度受け止めるだけでも構いません。
9.目標を大きくしすぎない
新学期になると、
• 毎日勉強する
• 忘れ物ゼロ
• 成績アップ
• 早寝早起き
• 部活を頑張る
など、たくさん目標を立てがちです。
でも一度に全部変えるのは大変です。
まず一つ
例えば、
「前日に持ち物を準備する」
だけでも十分です。
できたら次を加えます。
10.中高生は本人主体で準備する
小学生までは保護者が準備を手伝う場面が多いですが、中学生・高校生では少しずつ本人へ任せていきます。
例えば、
• 時間割
• 提出物
• 部活動
• 定期券
• 学用品
• スマホ利用
• 睡眠
を本人が管理します。
保護者は「確認役」へ
全部準備するのではなく、
「明日の予定大丈夫?」
と確認する程度に変えていくことも、自立の練習になります。
11.生活リズムは学校が始まってからも調整する
新学期前に完璧に戻せなくても問題ありません。
文部科学省は、生活習慣づくりを継続的な取組として推進しており、睡眠・朝食・運動などを日常生活の中で整えることを重視しています。
1週間くらい様子を見る
学校が始まったら、
• 朝起きられる
• 夜眠れる
• 食欲
• 疲労
• 宿題
• 機嫌
などを見ながら調整します。
RaiFamからの新学期前チェック
生活
• 起床時間を学校日に戻した
• 就寝時間を整えた
• 朝食時間を戻した
• スマホ・ゲーム時間を確認した
持ち物
• 学用品
• 上履き
• 体操服
• 水筒
• 名前
• サイズ
学校連絡
• 学校アプリ
• メール
• 欠席連絡
• 緊急連絡先
安全
• 通学路
• 横断歩道
• 自転車
• 集合場所
気持ち
• 楽しみなことを聞いた
• 不安なことを聞いた
• 無理に励ましすぎていない
新学期は「全部できる状態」で始めなくていい
新学期になると、
「ちゃんとしなければ」
と保護者も子どもも力が入りやすくなります。
でも、最初から完璧である必要はありません。
• 朝起きる
• 学校へ行く
• 帰ってくる
• 少しずつ新しい生活に慣れる
まずはそれで十分です。
生活リズムも、持ち物も、学習も、
始まってから少しずつ調整していく
ことができます。
家庭では、子どもが新しい環境へ慣れるための「戻ってこられる場所」をつくることを大切にしていきましょう。
参考・出典
• 文部科学省「『早寝早起き朝ごはん』国民運動の推進について」 文部科学省
• 文部科学省「『早寝早起き朝ごはん』って知ってるかな?」 文部科学省
• 文部科学省「『早寝早起き朝ごはん』中高生等向け普及啓発資料」 文部科学省
• 文部科学省「関連資料集|家庭教育」 家庭教育支援サイト
• 文部科学省「子どもの生活リズム向上のため調査研究」
