Editorial
食事・料理 / 子どもごはん
子どもの朝ごはんを無理なく続ける工夫|忙しい朝でも続けやすい準備と生活リズム
朝ごはんは大切だと分かっていても、忙しい朝に毎日しっかり準備するのは大変です。生活リズム、前日の準備、簡単に食べられるものなど、無理なく続ける工夫を整理します。

子どもの朝ごはんを無理なく続ける工夫
「朝は時間がない」
「起きても食欲がない」
「毎日きちんと作るのは大変」
朝ごはんが大切だと分かっていても、毎朝続けるのは簡単ではありません。
文部科学省では、十分な睡眠、バランスの取れた食事、運動などを含む規則正しい生活習慣づくりとして「早寝早起き朝ごはん」を推進しています。
農林水産省も、朝食は栄養補給だけでなく、脳や体を目覚めさせ、生活リズムを整えることにつながると案内しています。
大切なのは、
理想的な朝食を毎日完璧に作ることではなく、続けられる形をつくること
です。
まずは「朝食を食べる時間」を確保する
朝食の内容以前に、
食べる時間がない
という家庭もあります。
朝起きる時間が遅く、着替えや準備だけで精いっぱいになると、朝食の優先順位が下がりやすくなります。
農林水産省は、夕食が遅い、夜更かしする、朝起きる時間が遅いといった生活リズムの乱れが、朝食を食べにくくする要因になると案内しています。
家庭で確認したいこと
• 就寝時間が遅すぎないか
• 朝起きてから出発まで何分あるか
• 着替えや持ち物準備に時間がかかっていないか
• 前日の夜に準備できることはないか
朝ごはんだけを直そうとするより、前日の夜から生活の流れを見直す方が続きやすいことがあります。
朝ごはんは「豪華」でなくていい
毎朝、
• ごはん
• 味噌汁
• 焼き魚
• 卵
• 野菜
• 果物
まで揃えようとすると負担になります。
農林水産省も、現在朝食をあまり食べていない場合には、まず簡単なものから始めることを紹介しています。
例えば、
• おにぎり
• パン
• ヨーグルト
• バナナ
• チーズ
• 牛乳
• 納豆
• 前日の味噌汁
など、すぐ食べられるものでも構いません。
RaiFamからのポイント
「完璧な朝ごはん」より、
何か食べる習慣を続ける
ことを優先してよいです。
主食だけの日があっても、次に足せばいい
農林水産省は、朝食では主食・主菜・副菜を組み合わせることを勧めています。
ただし、最初から全部そろえなくても構いません。
例えば、
ステップ1
パンだけ
ステップ2
パン+ヨーグルト
ステップ3
パン+ヨーグルト+果物
というように、少しずつ足していく方法があります。
前日の残り物を使う
朝からすべて作る必要はありません。
農林水産省も、
• 前日の食事を取り分ける
• 冷凍ごはん
• 納豆
• チーズ
• 冷凍野菜
• 缶詰
など、簡単に準備できる食品を活用することを紹介しています。 農林水産省
前日にできること
• ごはんを冷凍
• 味噌汁を多めに作る
• 果物を洗っておく
• 食器を準備
• 水筒を準備
• 朝食候補を決める
これだけでも朝の負担を減らせます。
「食欲がない」ときは生活リズムも見る
朝、子どもが、
「お腹すいてない」
と言うことがあります。
その原因が、
• 前日の夕食が遅い
• 夜食
• 夜更かし
• 睡眠不足
にある場合もあります。
農林水産省は、夕食が遅い、夜食を食べすぎる、夜型生活などが朝の食欲につながることを説明しています。
朝だけを責めない
「朝ごはんを食べなさい」と言う前に、
夜の過ごし方に原因がないか
確認することも大切です。
朝食と学力の関係は「単純な因果」ではない
文部科学省の令和7年度全国学力・学習状況調査では、朝食を毎日食べている児童と、そうでない児童の平均正答率に関連がみられています。 文部科学省
農林水産省のエビデンス整理でも、朝食習慣は、
• 栄養バランス
• 生活リズム
• 心の健康
• 学習習慣や体力
などと関連する研究結果が紹介されています。
ただし、
朝食を食べれば必ず成績が上がる
と単純に言えるわけではありません。
朝食を食べる家庭では、睡眠や生活リズムなど他の習慣も整っている可能性があります。
RaiFamでは、朝食を「学力のため」だけではなく、一日の生活リズムを整える一部として考えます。
子どもが自分で選べるようにする
朝食を準備しても、
「これ嫌」
と言われることがあります。
毎朝それで揉めると、保護者も疲れてしまいます。
そこで、
• おにぎり
• パン
• バナナ
• ヨーグルト
など、2〜3種類から子ども自身が選べるようにする方法があります。
選択肢は少なく
「何食べたい?」と毎朝ゼロから聞くより、
「おにぎりとパン、どっち?」
程度にすると決めやすくなります。
休日に朝食パターンを決めておく
毎日違う朝食を考えるのも負担です。
例えば、
• 月:おにぎり
• 火:パン
• 水:納豆ごはん
• 木:ヨーグルト+果物
• 金:前日の残り
のように、おおまかなパターンを決める方法があります。
RaiFamからのポイント
メニューを固定することは手抜きではありません。
考える負担を減らす仕組みです。
朝食を「家族で食べる時間」にする
毎日そろって食べるのが難しい家庭もあります。
でも可能な日は、
• 今日の予定
• 学校の話
• 帰宅時間
などを短く話す時間にできます。
文部科学省は、「早寝早起き朝ごはん」などの基本的生活習慣づくりを、家庭で親子が一緒に取り組むことを推進しています。
年齢によって朝食の工夫も変える
乳幼児
• 食べやすい大きさ
• 固さ
• 誤嚥への配慮
• 食べ慣れたもの
を優先。
小学生
• 自分で用意できる食品を増やす
• 朝食準備を手伝う
• 水分も確認
中高生
• 自分で朝食を用意できるようにする
• 夜更かしとの関係を考える
• 時間がない日は簡単な選択肢を持つ
成長するにつれて、保護者が全部準備する形から、自分で準備できる形へ変えていくこともできます。
忙しい朝の「非常用朝ごはん」を決める
寝坊した日、予定がずれた日、保護者が体調不良の日。
そんな日のために、
これなら30秒で出せる
というメニューを決めておくと安心です。
例えば、
• バナナ+牛乳
• パン+チーズ
• おにぎり+ヨーグルト
• 冷凍ごはん+納豆
など。
「今日は完璧に作れなかった」と考えるより、
食べられる形を残しておく
ことが大切です。
RaiFamからの朝ごはんチェック
前日の夜
• 朝食の候補がある
• ごはんを用意した
• 食器を準備した
• 子どもの持ち物を準備した
• 夜更かししていない
朝
• 起きる時間に余裕がある
• 何か食べられた
• 水分を取った
• 急かしすぎていない
##続け方
• メニューを頑張りすぎない
• 食べやすいものを常備
• 前日の残りを活用
• できない日があっても翌日から戻す
朝食は「続けられる形」がいちばん
理想的な朝食を毎日作ろうとすると、続かないことがあります。
家庭によって、
• 起床時間
• 出勤時間
• 登校時間
• きょうだい
• 習い事
は違います。
だからこそ、
その家庭が無理なく続けられる朝食
を見つけることが大切です。
朝食を一日だけ豪華にするより、
簡単でも続けられる仕組みをつくる。
そこから始めてみてください。
参考・出典
• 文部科学省「『早寝早起き朝ごはん』って知ってるかな?」 文部科学省
• 文部科学省「『早寝早起き朝ごはん』国民運動の推進について」 文部科学省
• 農林水産省「生活リズムをととのえる」 農林水産省
• 農林水産省「朝ごはん、食べていますか?」 農林水産省
• 農林水産省「朝ごはんを食べていますか」 農林水産省
• 農林水産省「朝食を毎日食べるとどんないいことがあるの?」
