ホーム

RAIFAM / FAMILY & LIFE

子どもがいる家庭の防災バッグ、何を準備する?|持ち出し品と家庭備蓄を分けて考えよう

子育ての毎日に、役立つヒントを。

← コラム一覧へ戻る
Editorial

安全・防災 / 防災用品

子どもがいる家庭の防災バッグ、何を準備する?|持ち出し品と家庭備蓄を分けて考えよう

子どもと一緒に避難するとき、何を持ち出せばいいのでしょうか。非常用持ち出し袋と自宅の備蓄を分け、乳幼児がいる家庭で確認したいものまで整理します。

著者
RaiFam編集部
公開日
2026年9月26日
対象・地域
保護者向け、全年齢

子どもがいる家庭の防災バッグ、何を準備する?



地震や大雨などの災害に備えて「防災バッグを作ろう」と思っても、いざ準備を始めると、
「水は何本必要?」
「子どもの着替えは?」
「おむつを全部バッグに入れるの?」
「非常食は何日分?」
と迷うことがあります。
最初に知っておきたいのは、避難するときに持っていくものと、自宅に備蓄しておくものは分けて考えた方がよいということです。
東京都防災は、避難時の持ち出し品について、現金や常用薬など必要最小限とし、長期避難が想定される場合には食料・飲料・着替え・ウェットティッシュ・紙おむつなども考えるよう案内しています。また、荷物が重すぎて動きにくくならないよう注意を促しています。

「持ち出し袋」と「家庭備蓄」は別に考える


防災用品を全部リュックに詰め込む必要はありません。
非常用持ち出し袋
避難するときに、すぐ持って出るためのものです。

たとえば、
• 飲料水

• すぐ食べられる食品

• 常用薬

• 携帯電話・充電手段

• 懐中電灯

• モバイルバッテリー

• 現金

• 衛生用品

• 着替え

• 雨具

• タオル

• マスク

• ウェットティッシュ

• 携帯トイレ

• 子どもに必要なもの

などが候補になります。
東京都防災でも、水、食品、救急箱、携帯トイレ、衣類、懐中電灯、充電器、現金などを非常用持ち出し品の例として挙げています。 東京防災情報
重要なのは、家族全員分を何日分も背負って逃げようとしないことです。
避難時は安全に動けることが優先です。


家庭備蓄は「最低3日、できれば1週間」が目安


一方、自宅で使う食料や生活用品は別に備えます。
農林水産省は、大規模災害ではライフラインの復旧に1週間以上かかるケースや、支援物資が3日以上届かないケースも想定されるとして、最低3日分、可能であれば1週間分×家族の人数分の食品備蓄を勧めています。
飲料・調理用の水については、同省の備蓄例では1人1日おおよそ3Lが示されています。
4人家族なら、
3L × 4人 × 3日 = 約36L
が3日分を考える一つの目安になります。
ただし、家庭の状況や地域の災害リスクによって必要量は異なります。


子どもがいる家庭で追加したいもの


大人向けの一般的な防災用品だけでは、子どもの生活に必要なものが抜けることがあります。
乳幼児
家庭の状況に応じて、
• ミルク

• 哺乳瓶など授乳に必要なもの

• 離乳食

• 紙おむつ

• おしりふき

• 着替え

• タオル

• ビニール袋

• 母子健康手帳等の必要情報

• 普段使用している薬

• 子どもが安心できる小さなおもちゃ等

を確認しておきます。
東京都防災の備蓄例でも、乳幼児向けとして粉ミルク、離乳食、おしりふき、紙おむつなどが挙げられています。数量はあくまで一例なので、年齢や普段の使用量に合わせて調整する必要があります。


食物アレルギーがある場合


非常時に、普段使用している食品と同じものが手に入るとは限りません。
農林水産省も、
• 乳幼児

• 高齢者

• 慢性疾患がある人

• 食物アレルギーがある人

などについては、それぞれに配慮した食品を別に準備することを案内しています。
アレルギー対応食品は、「避難所でも何とかなる」と考えず、家庭で備えておくことが大切です。


子どもの成長に合わせて中身を更新する


子どもの防災用品は、一度作れば終わりではありません。
たとえば、
• おむつのサイズ

• 服のサイズ

• ミルクや離乳食

• 常用薬

• 食べられるもの

• 必要な衛生用品

は成長とともに変わります。
半年に一度程度、
「今このバッグを持って避難して、本当に使えるか」

という視点で確認してみるとよいでしょう。
季節が変わるタイミングや、衣替えの時期に一緒に点検する方法もあります。


「ローリングストック」なら続けやすい


防災専用食品を大量に購入し、賞味期限が切れるまで保管する方法だけが備蓄ではありません。
普段食べている食品を少し多めに買い、
食べる → 買い足す → また備える
という形で回す方法を「ローリングストック」といいます。
農林水産省も、普段の食品を少し多めに購入し、使った分を補充する方法を紹介しています。
子どもは、災害時だからといって突然食べ慣れない非常食を食べてくれるとは限りません。
そのため、
• 普段飲んでいる飲み物

• 好きなレトルト食品

• 食べ慣れたお菓子

• いつもの離乳食

などを備蓄に含めることにも意味があります。


防災バッグは「重くしすぎない」


「あれも必要かも」と考えていくと、防災バッグはすぐに重くなります。
しかし避難するときには、
• 子どもを抱える

• 手をつなぐ

• ベビーカーが使えない

• 雨が降っている

• 足元が悪い

といった状況も考えられます。
東京都防災も、持ち出し品について動きにくくなるほどの重さにならないよう注意しています。
「持っていきたいもの」ではなく、
避難するために今すぐ必要なもの
を優先することが大切です。


RaiFamからのチェックポイント


防災用品を準備するときは、次の3つに分けると整理しやすくなります。
1.持ち出すもの
避難時にすぐ必要なもの。
2.自宅に備えるもの
最低3日、できれば1週間程度を想定した食品・水・生活用品。
3.その家庭だけに必要なもの
子どもの年齢、アレルギー、薬、授乳用品、介護用品など。
防災用品に「全家庭共通の正解」はありません。
家族構成に合わせて中身を変えることが重要です。


まず今日できること


全部を一度に揃えなくても構いません。
まず、
• 家に水が何日分あるか

• モバイルバッテリーが充電されているか

• 子どものおむつや薬が足りるか

• 非常用持ち出し袋がどこにあるか

• 家族が避難場所を知っているか

を確認するところから始められます。
東京都防災では、非常用持ち出し袋を玄関付近や寝室、車内、物置など、すぐ使える場所に置くことも案内しています。
防災は、特別な日のためだけの準備ではありません。
普段の暮らしの中に少しずつ備えを加えておくことが、いざというとき家族を守る力になります。


参考・出典
• 農林水産省「災害時のために、備えていますか?」 農林水産省

• 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」 農林水産省

• 農林水産省「家庭での備蓄」 農林水産省

• 東京都防災ホームページ「災害が起きる前に(自宅編)」 東京防災情報

• 東京都防災ホームページ「避難をすることを考える」 東京防災情報

• 東京都防災ホームページ「今やろう防災アクション 備蓄」 東京防災情報

この記事の権利・掲載について問い合わせる →